2009年4月15日水曜日

東京ふるさと大使館だより Vo.4



東京にある「信州飯田ふるさと大使館」の長沼大使から、大使館関連情報や出来事、身近な話題をお知らせします。
さあ春爛漫。ふるさと大使館から出ると正面が日比谷図書館で、その右手前方が鶴の噴水と呼ばれる池が広がっていますが、その周りに植えられた桜は4月を待ちきれないかのように咲き始めました。(写真)満開となる来週はきっと連日花見客で賑わうでしょう。 ところでちょっとさびしいニュース。それは日比谷図書館が09年3月31日をもって閉館したことです。同館は日比谷公園が誕生して5年目の1908(明治41)年11月にオープンしたので満100歳を迎えた矢先でした。第二次大戦中の空襲で全焼しましたが戦後、正三角形3階建て(後に4階部分を増築)というユニークなビルに生まれ変わりました。都内のほかの図書館にない特色は、毎週の名作映画上映会もさることながら、全都道府県の新聞が並んでいることで、自分の故郷のニュースを読みたい人々が連日やってきて賑わいました。 当ふるさと大使館が同居している日本地域紙図書館にも時々、「日比谷図書館から紹介された」という利用客が見えました。日比谷図書館には地方紙といっても都道府県レベルの新聞までしかありません。たとえば信州なら「信濃毎日」や「中日」だけ。それより小地域のニュースを読みたければ、地域紙図書館に行ってみなさいというわけです。なるほどここなら飯田市だけでも「信州日報」「南信州」「週刊いいだ」まで見られます。(これとは別にふるさと大使館には市役所発行の月刊「広報いいだ」や飯田市内各公民館発行の新聞までそろっていて、ご覧になれますのでどうぞ。) さて日比谷図書館は今回、東京都から千代田区に移管されることになり、100年の歴史を閉じました。最終日の31日(写真)、館内には「ここで受験勉強させてもらった」「地方から上京して以来、いつもここでふるさと情報を読んだ」「郊外に住んでいるので都心でデートというときはここで待ち合わせた」「このオンボロ図書館大好き!」などという利用者からのメッセージがべたべた張られていました。同館は2年後、区立図書館と文化センターを併せお目見えするそうです。(つづく)

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